(台北中央社)俳優で映画監督の田中絹代の作品を特集上映するイベントが北部・新北市の国家映画・視聴文化センター(国家電影及視聴文化中心)で6日から始まる。監督作や出演作、伝記映画、ドキュメンタリーを通じ、田中の非凡な創作の軌跡をたどる。
上映されるのは「恋文」「月は上りぬ」「乳房よ永遠なれ」「流転の王妃」「女ばかりの夜」「お吟さま」の監督作6作品全てと、田中の俳優としての代表作である小津安二郎監督の「非常線の女」、溝口健二監督の「西鶴一代女」、成瀬巳喜男監督の「おかあさん」、田中がベルリン国際映画祭で銀熊賞(女優賞)を受賞した熊井啓監督の「サンダカン八番娼館 望郷」。この他、田中の半生を映画化した市川崑監督の「映画女優」と、田中の映画監督としての顔に焦点を当てたフランスのパスカルアレックス・バンサン監督によるドキュメンタリー映画「KEIKO KISHI, UNE FEMME LIBRE」も併せてラインナップされた。
28日まで。6、7日には映画研究者の斉藤綾子・明治学院大学教授を迎えた上映後の座談会や講座も開かれる。
特集上映は同センターと日本の対台湾窓口機関、日本台湾交流協会台北事務所、国際交流基金の共催。