(台北中央社)台湾の金融持ち株会社、台新ホールディングス(台新金控)と新光フィナンシャルホールディングス(新光金控)は22日、それぞれ取締役会を開き、双方の吸収合併を決議した。
2社が同日、記者会見などで発表した。それによれば、合併は株式交換によって行われる。台新金控が存続会社となり、名称は「台新新光金控」に変更される。株式の交換比率は、新光1株に対し台新0.6022株となっている。
合併案の成立には株主総会の承認を要する他、金融監督管理委員会(金融庁に相当)と公平交易委員会(公正取引委員会に相当)など主務機関の許可が必要。2社は両委員会の許可を取得後、合併期日を決めるという。2社は10月9日に臨時株主総会を開催する予定。
合併が実現すれば、台湾で資産規模が4番目に大きい金融持ち株会社となる見込み。
2社の吸収合併を巡っては、中国信託HDが20日、臨時取締役会を開き、新光金控の経営権取得を目的に同社の経営陣や株主などの賛同を事前に得ることなく行う「敵対的買収」を決めたことから、2社の合併プロジェクトでの不確定要素となる。