(ベルリン中央社)半導体受託製造世界最大手、台湾積体電路製造(TSMC)は20日、ドイツ東部ドレスデンで新工場の起工式を開いた。同社が欧州に生産拠点を設けるのは初めて。
式典にはTSMCの魏哲家(ぎてつか)董事長(会長)やドイツのショルツ首相、欧州委員会のフォンデアライエン委員長らが出席した。
魏董事長は「進んだ製造能力で現地の経済発展を刺激し、欧州全体の技術革新を促進していく」と意気込みを語った。ショルツ首相は「ドイツの半導体産業の発展にとって非常に重要なマイルストーンだ」としてTSMCの工場建設に感謝を示した。
車載向けなどの半導体を製造する工場は2027年末までの稼働を目指す。月間生産能力は12インチウエハー4万枚に上る見通しで、約2千人の雇用創出も見込まれている。総投資額は100億ユーロ(約1兆6千億円)を超えるとみられる。