(新竹中央社)半導体受託製造世界最大手、台湾積体電路製造(TSMC)は4日、株主総会後に開かれた取締役会で、魏哲家最高経営責任者(CEO)を董事長(会長)に選出した。魏董事長はメディアに対して、TSMCの技術は業界をリードし、有利な地位にいるとし、現在まで競争できる相手はいないとの認識を示した。また今後の生産計画については台湾を優先する考えを明かした。
魏董事長は、TSMCの技術は毎年進歩していると他社との違いを強調。来年の回路線幅3ナノメートル(ナノは10億分の1)半導体の製造技術は今年よりも良くなり、再来年は来年より良くなるとし、三十数年間立ち止まらない戦略に忠実に取り組んできたと語った。
また人工知能(AI)関連製品は全てTSMCが製造しており、半導体企業は1社を除いて全てTSMCの顧客だと述べ、引き続き優位性を保つ考えを示した。