(新竹中央社)24日に開所式が行われる半導体受託製造世界最大手、台湾積体電路製造(TSMC)の熊本工場を巡り、一部メディアは17日、当初今年末前としていた量産開始時期について、繰り上げが望めると報じた。これに対しTSMCは、当初の計画通りに量産する方針を改めて強調した。
一部メディアは、TSMCが米アップル社の要請を受けて同工場の開所前にスマートフォンのカメラに使うイメージセンサーの試作を始めるとし、量産開始時期の繰り上げが望めると報道していた。
熊本工場では回路線幅が12、16、22、28ナノメートル(ナノは10億分の1)の半導体を製造し、1カ月当たり5万5千枚製造する計画。開所式には劉徳音董事長(会長)と魏哲家最高経営責任者(CEO)の他、創業者の張忠謀(ちょうちゅうぼう)氏らが出席するとされている。