(台北中央社)干害中央災害対策センターは22日、今後の降雨の見通しに不確実性が伴うとして、北部・新竹、中部・苗栗、台中、北彰化エリアで午後11時から翌午前5時まで減圧給水を同日から行うと発表した。南部・高雄エリアでは水道水の取水源である高屏渓の流量の変化が大きいとして、30日から現行より一段階厳しい給水制限を行う方針を示した。
経済部(経済省)水利署の頼建信署長は、新竹、苗栗などのエリアについて、市民生活に影響が出ないことを原則として減圧給水を行うと説明。国家科学・技術委員会(科学技術庁)や同部工業局、各県市政府は新竹サイエンスパークなどの企業に対して指導を行うとし、5%の節水を目標にすると語った。また今回の措置を通じて渇水期の節水の大切さを市民に伝えたいと述べた。
同センター指揮官の王美花(おうびか)経済部長(経済相)は、すでに井戸水や伏流水の利用など、干ばつ時の水源の確保をした他、移動式の逆浸透膜浄水器や建設現場で湧出した地下水を浄化した上で再利用する装置の用意などを前倒しで行ったと強調。国民に対して節水を呼びかけた。
中央気象局の統計によれば、南部では昨年6月から今までの降水量は、100年に1度の干ばつといわれた2020年から21年までよりも少ないという。現在は南部の嘉義市と嘉義県で減圧給水が行われている他、同・台南市でも一段階厳しい給水制限が実施されている。