(パリ中央社)きらびやかなメークと衣装をまとうドラァグクイーンとして活躍し、今年米国で放送されたコンテスト番組で優勝したニンフィア・ウインドさんが8日、パリ五輪に合わせて開催されている文化プログラム「文化オリンピアード」に登場し、パフォーマンスを披露した。
ニンフィアさんは、文化部(文化省)が設置した台湾の芸術や文化を紹介する「台湾パビリオン」で行われた台湾の山や海などの自然、夜市、廟(びょう)などの文化を表現する演目に登場。航海や漁業の女神「媽祖」を装い、観客と触れ合った。
ニンフィアさんは「ここでは『チャイニーズタイペイ』って言うのは分かっているけど、私の世界では『台湾』と呼ぶわ」「外国で台湾を代表できることは、私にとって大きな意義がある」などと語った。
友人らと一緒に会場を訪れたジェロームさんとアントワーヌさんは、ニンフィアさんが出演した番組を見て知り合ったという。中央社の取材に「(ニンフィアさんは)ビッグスターだ」とたたえた。
台湾パビリオンに度々足を運んでいるというステファンさんは、フランスで知られていない台湾の文化や踊り、歌手を知ることができたとし、ニンフィアさんについては、才能と経歴は驚くべきものだと話した。
フランスに暮らす台湾人の芮朝さんは、台湾文化をアピールするニンフィアさんについて「誇りに思う。パフォーマンスも心がこもっていた」と語った。