(花蓮中央社)東部・花蓮県卓渓郷太平小学校の児童が発明した台湾原住民(先住民)族ブヌン族の言語学習機が、3~5日に台湾で開かれた「第20回世界青少年発明工夫展」(IEYI)の発明くふう部門で最高賞の金賞に輝いた。同小の余貞玉校長は中央社の取材を受け、児童は参加を通じて自信を培うことができたと語った。
IEYIは今年台北市の台湾師範大学などで開催され、23カ国・地域から700余りのチームが参加した。
余校長によれば、ブヌン語の言語学習機は、6年生の児童3人が3年生の時から教師と共にプログラミングを学ぶなどして制作を続けてきた。IEYIへの出展に当たっては、英語教師らの指導を受け、開発のきっかけや制作過程、目的、効果などについて児童が英語で説明できるようになったという。
また余校長は、子供たちのために保護者らと協力し、主流となる知識とブヌン族伝統文化を併せ持つ成長と学習の環境をつくった教師陣に対して感謝を述べた。
IEYIは2004年に日本の発明協会創立100周年記念事業の主要事業として始まり、今年は新型コロナウイルス流行以降、初めて対面とオンラインの両方で開催された。