(屏東中央社)3月30日から4月1日にかけ、若者44人が2泊3日で南部・屏東県を代表する名峰、大武山を登るイベントに挑戦し、自然環境や文化を学んだ。県政府によれば、悪天候に見舞われながらも、全員が無事踏破したという。
イベントは1998年から県政府や農業部(農業省)林業・自然保育署屏東分署などが合同で実施。参加者は18~20歳が中心で、忍耐力や問題解決力などが試され、成人式として位置付けられている。
少なくとも男性は18キログラム、女性は15キログラムの登山装備をそれぞれ背負う。参加者らは事前に行われた2回の訓練を受けて本番に挑んだ。
県政府民政処によると、2日目には風が吹きつける険しい斜面を寒さに耐えながら登った他、3日目の下山時には大雨が降り、難易度と危険度が増したという。
県政府で参加者の帰りを出迎えた黄国栄(こうこくえい)副県長は「イベントを通じて山林に敬意を払い、山林を保護する理念を学んでもらい、仲間たちと苦楽を共にしたことを通じて、協力の大切さを理解してもらえれば」と語った。