アプリで読む
ダウンロード

台湾最南端の鵝鑾鼻灯台、国定古跡に昇格 重要な歴史的瞬間に立ち会う

2024/03/22 19:17
国定古跡に昇格した鵝鑾鼻灯台(交通部航港局提供)
国定古跡に昇格した鵝鑾鼻灯台(交通部航港局提供)

(屏東中央社)台湾本島最南端に位置する鵝鑾鼻(ガランピ)灯台が屏東県の県定古跡から「国定古跡」に昇格した。文化部(文化省)が22日までに公告した。台湾が19世紀半ばに開港した後に恒春半島で起こった歴史的事件を目撃した重要な象徴であることなどから昇格が決まった。同県政府は同日、台湾が世界と交流する中で屏東が果たした役割をより多くの人に知ってもらえればと期待を寄せた。

同部によれば、同灯台は1867年に南部海域で座礁した米国船の船員が恒春半島に上陸した際に現地の先住民に襲撃された「ローバー号」事件や、同海域に漂着した宮古島島民らを先住民が殺害し、これを受け日本が台湾へ出兵した1874年の牡丹社事件などの発生をきっかけに建設され、1883年に竣工した。

高さ21.4メートル。内部には180万ルクスの明るさの大型回転灯があり、30秒で1回転する。光は20カイリ(約37キロ)先まで届く。台湾で最も強い光を出す灯台で、「東アジアの光」という異名を持つ。竣工から141年にわたって海の安全を守ってきた。

同県政府文化処文化資産保護所の陳胤霖代理所長は、牡丹社事件から今年で150年を迎えることなどに言及した他、同灯台の歴史的意義を政府が評価したことは喜ばしいことだと述べた。

(黄郁菁/編集:荘麗玲)

> 中国語関連記事
私たちはあなたのプライバシーを大切にします。
当ウェブサイトは関連技術を使用し、より良い閲覧体験を提供すると同時に、ユーザーの個人情報を尊重しています。中央社のプライバシーポリシーについてはこちらをご覧ください。このウインドウを閉じると、上記の規範に同意したとみなされます。
172.30.142.15