(台北中央社)離島・馬祖(連江県)で開かれるアートの祭典「馬祖国際芸術島」の代表団が9日、香川県の池田豊人知事を訪問した。瀬戸内海に浮かぶ島々を舞台とする「瀬戸内国際芸術祭」の開催経験について池田知事から聞くなどして交流した。
香川県を訪れたのは、馬祖国際芸術島を共催する台湾の非政府組織(NGO)中華文化総会の李厚慶秘書長や陳冠人連江副県長らでつくる代表団。馬祖国際芸術島は今秋に第2回を開催予定で、馬祖の島々に国内外のアーティストによる作品が散りばめられる。
文化総会の報道資料によれば、池田氏は昨年の瀬戸内国際芸術祭に台湾の芸術家が出品したことを紹介し、馬祖国際芸術島のチームも次回、参加してもらいたいとの考えを示した。
李氏は、瀬戸内国際芸術祭は人や地域を中心に据えて展示を企画しているとし、地方の芸術祭として手本になるものだと指摘。長期的なプロジェクトは地元民の誇りになっていることにも触れ、馬祖国際芸術島が目指したい方向性だと語った。
李氏は、池田氏との面会を通じ多くの学びを得られたと言及。瀬戸内国際芸術祭の規模や持続可能な社会の実現に向けた取り組みは敬服に値すると述べた。