(台北中央社)国防部(国防省)は10日、同日午前5時20分以降、中国の主力・補助戦闘機延べ37機が活動したのを相次いで確認したと発表した。うち延べ36機が台湾海峡の暗黙のライン「中間線」やその延長線上を越え、台湾南部や南東の空域を経て西太平洋で中国の空母「山東」と合同訓練を行ったとしている。
活動を確認したのは戦闘機「殲16」、爆撃機「轟6」、早期警戒機「空警500」、無人機など。国防部は、国軍は統合監視手段を用いて動向を厳密に把握するとともに、軍用機や軍艦を派遣した他、沿岸部に配備するミサイルシステムで適切に対処したと強調した。
この日台北市の立法院(国会)で報道陣の取材に応じた顧立雄(こりつゆう)国防部長(国防相)は山東について、バシー海峡の南にあるバリンタン海峡を通過して西太平洋に航行したと説明。国防部は動向を十分に把握していると語った。