(台北中央社)自民党の麻生太郎副総裁は8日、福岡県で開かれた国政報告会で、台湾海峡の緊張が高まっているとした上で「台湾の有事は間違いなく、日本の存立危機事態になる」と述べた。外交部(外務省)は10日、報道資料を発表し、麻生氏が台湾海峡情勢への関心を払っていることなどに心からの感謝を伝えた他、日米など理念の近い国と連携し、インド太平洋地域の平和と安定、繁栄を促進するとの立場を改めて表明した。
麻生氏は、台湾には正式登録している人だけで2万人以上の日本人がいると指摘。台湾で有事が起きた際に日本は台湾海峡で潜水艦などを使って戦う可能性に言及した。
外交部は、台湾は民主主義陣営が権威主義勢力の拡張に対抗する最前線に位置していると強調。政府と人民は自己防衛に対する強い決意を持っているとし、今後も引き続き自己防衛力を高めるとの意欲を示した。