南部・屏東県政府は11日、県内の滝の所在地を会場として今年2月10日の旧正月(春節)前後に行われた光と影の体験イベント「奇幻大津」について、来年は開催しないと発表した。台風の影響で登山道が損壊し復旧が待っているためとしている。
地元の文化と森の探検を楽しんでもらおうと、同県は今年1月23日~同2月25日まで、県内のパワースポットと呼ばれる高樹郷の大津滝で光と影の没入型アート体験を開催した。「改めて大津を知ることができた」と地元の人からもよそからの行楽客からも好評を得て、地域活性化に寄与した。
来年の旧正月を来月29日に控え、「奇幻大津」の開催時期についての問い合わせが複数寄せられているのを受け、同県は11日、報道資料で台風の影響で大津につながる登山道では落石や土砂崩れなどが多発していると指摘。滝の周辺に設置された展望台も大雨に飲まれ破壊され、復旧には時間がかかることから来年のイベント開催を見送ることを知らせた。
台湾では今年10月に台風18号と21号が襲来し、南部を中心に各地に甚大な被害がもたらされた。