台北からバスに揺られること約3時間。かつて「一府二鹿三[舟孟][舟甲]」といわれ、活況を呈した台湾中部の港町「鹿港」に到着した。鹿港は古くからの町並みが残り、観光客に人気の町でもある。海鮮をはじめ、美食が多いことでも知られている。本篇では、鹿港のいくつかのグルメを紹介する。
1. 阿振肉包
鹿港でいわずとしれた有名肉まん店。ベーシックな原味肉包(20元)やニラ入りの翡翠肉包(20元)のほかにも、ミルク饅頭(8元)や鹹蛋[米羔](130元)など多くのメニューが揃う。肉まんは冷めても美味しい。
住所:彰化県鹿港鎮中山路71号
1930年創業の老舗台湾風煮込みそうめん店。メニューは「麺線糊」(25元)の一品のみのようで、店に入った途端、店員から「何杯いりますか」と聞かれる。テーブルにパクチーが入った容器が置かれ、入れ放題なのはパクチー好きにはうれしい。
住所:彰化県鹿港鎮民族路268号
牡蠣やあさりなどの海鮮料理が楽しめる店。牡蠣オムレツ(60元)は数えきれないほどの牡蠣がたっぷり。あさりスープ(60元)二人で食べて十分なボリューム。
住所:彰化県鹿港鎮民生路53号
天后宮の近くにいくつも軒を連ねる海鮮フライの販売店。日本ではあまり見かけないシャコのフライはほろ苦く、ビールに合う。一人前100元程度。
鹿港にはカラスミを販売する店も多く、軒先で乾燥させている風景があちこちで見られる。小さい手のひらサイズのもので150元から。
看板はレトロだが、店内はきれいに整えられている。総合豆花(30元)には、ピーナッツやタピオカなどが入る。やさしい味。
住所:彰化県鹿港鎮菜園路139号
鹿港の老舗菓子店「玉珍齋」の五代目が開いた店。パッケージがおしゃれで、おみやげにぴったり。パイナップルケーキ(鳳梨酥、6個入り280元)やクリスピーバターケーキ([女乃]油酥餅、2個入り160元)など台湾の伝統菓子が販売されている。
住所:彰化県鹿港鎮親民路188号
鹿港で異彩を放つ日本風外観のスイーツ店。自家製ソフトクリームのほか、各種ケーキが食べられる。店内にはオタフクのお面も飾られていた。
住所:彰化県鹿港鎮親民路188-1号
(名切千絵)