(高雄中央社)南部・高雄市の鉄道をテーマにした文化施設「哈瑪星鉄道園区」で、貨車を改造した観光列車「哈瑪星号」の運行が始まった。
同園区は、台湾南部の経済発展を支え、2008年に廃止された貨物ターミナル「高雄港駅」の施設を活用している。敷地内にはレールや駅舎、信号扱い所が保存され、鉄道車両31両が展示されている。
哈瑪星号は敷地内を走行し、沿線の風景を楽しめる。土・日曜と休日の午前10時から午後5時半まで原則14本運行。毎月第1土曜の始発列車は蒸気機関車が連結される。運賃は1人99台湾元(約460円)。
先月30日にはかつて高雄港駅で働いていた元職員らを招いて出発式が行われ、出席した交通部観光署(観光庁)の周永暉(しゅうえいき)署長は、列車の運行は新たなスタートだとし、より多くの人に高雄の美しさを知ってもらえるとした。