(台東中央社)東部・台東県で台湾の固有植物「タカサゴムラサキアカザ」(赤キヌア)の穂が色づき始め、田園地帯が黄色や赤に染まっている。
台湾の原住民(先住民)族が古くから栽培するタカサゴムラサキアカザは、アワやキマメと並んで台東の三大雑穀の一つとされ、「穀物のルビー」とも呼ばれる。特に近年は健康志向の高まりを受け、高い栄養価が多くの消費者から注目を集めている。
行政院(内閣)農業委員会農糧署東区分署によると、タンパク質や食物繊維、機能性成分を多く含み、パンや栄養補助食品、酵素ドリンクのほか、フェイスパックやせっけんなどにも加工できるという。
色鮮やかな風景が見られるのは4月ごろまで。同署では来訪を呼び掛けている。