(高雄中央社)日本の災害と復興の経験や防災関連技術を台湾の人々に伝える「日台防災協力ウィーク」が9日、南部・高雄市の高雄大学で開かれた。被災地の首長による基調講演や防災関連技術・ノウハウの紹介、実演などを通じ、台日双方の防災や災害救助の強化を図る。
日本の対台湾窓口機関、日本台湾交流協会高雄事務所と高雄市政府災害防救事務所、高雄大学が共同で開催した。
交流協会高雄事務所の奥正史所長は開会式のあいさつで、台湾と日本は共に自然災害大国であり、何度も大地震や台風などを経験してきたからこそ両国間では災害後にその他の国よりも早く支援を提供し、長年にわたって深い友情と信頼を培ってきたと言及。2015年に日台間で締結した「日台防災実務協力覚書」を基礎として今回のイベントの開催に至ったと説明した。
イベントでは午前、2011年の東日本大震災で被災した宮城県南三陸町の佐藤仁町長や、岩手県大槌町の被災状況や船大工による復興の軌跡を記録した日本人写真家、野田雅也さんらによる基調講演が行われた他、午後には複数の日本企業・団体が登壇し、防災関連技術を紹介するプログラムも行われる。また、高雄大学図書資訊館では野田さんの写真展「造船記」が22日まで開かれる。