(台北中央社)交通部(交通省)は5日、今年1月から6月までに交通事故で死亡した歩行者数は前年同期比5.8%増の183人だったと発表した。同部は車両による歩行者妨害や歩行者の信号無視などが死亡事故の主な原因だと分析している。
同部によれば、同期の交通事故による死者数は1428人で、前年同期比9%減少した。そのうち、オートバイの事故による死者が全体の60.9%に当たる870人で、最多を占めた。以下、高齢者の死者が587人(41.1%)、歩行者の死者が183人(12.8%)、酒気帯び運転による死者が85人(5.9%)などと続いた。
一方、前年同期比で酒気帯び運転による死者が35.1%、オートバイの事故による死者が12.8%、高齢者の死者が6.5%それぞれ減ったのに対し、歩行者の死者数が5.8%増えた。
同部は車両が歩行者に道を譲らなかったことや歩行者による信号や路面標示の無視、ドライバーの漫然運転などが歩行者死亡事故の主な理由だと説明。その対策として陳世凱(ちんせいがい)交通部長(交通相)は、交通安全を促す啓発活動や教育を行う他、今後は取り締まりの強化や道路交通環境の改善に全力で取り組むと述べた。