(台北中央社)北海道安平町の及川秀一郎町長ら訪問団は9、10両日、南部・台南市安平区を訪問し、蕭泰華(しょうたいか)区長や黄偉哲(こういてつ)市長と面会した。地名の漢字が同じことを縁として2023年に友好交流協定を締結した両自治体にとって、首長同士による初めての正式な交流となった。
台南市が10日、報道資料で発表した。蕭氏は、今回の訪問は安平区にとって大きな意義を持ち、台日友好の精神の実践でもあるとコメント。交流を通じて双方が相互に理解を増進し、交流の感情を深められた上に、安平区の情熱や活力を示せたとし、今後、安平町を訪問する機会があればと期待を寄せた。
及川氏は安平区公所(役所)のもてなしに感謝を表明。視察で区内の廟に伝わる伝統的な成人祝いの儀式を見学したことに触れ、子どもが両親への感謝として茶を捧げていた様子が印象に残っていると言及。安平町の関連行事にも、親孝行の精神を取り入れられればと話した。
両自治体は18年に小学校同士の交流を開始。23年4月には教育や観光、産業分野での交流を図る友好交流協定を締結し、同年10月には安平町議会の議員団が安平区を訪問した。
(編集:田中宏樹)