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台湾で英語教育普及に尽力 ドリス・ブロアムさん死去=ラジオ講座雑誌の創刊者

2024/08/07 12:23
台湾における英語教育の普及に尽力したドリス・ブロアムさん=2020年11月23日撮影、総統府提供
台湾における英語教育の普及に尽力したドリス・ブロアムさん=2020年11月23日撮影、総統府提供

(台北中央社)ラジオ英語講座教材「空中英語教室」創刊者のドリス・ブロアム(彭蒙恵)さんが6日、死去した。98歳だった。長年にわたって台湾での英語教育の普及に尽力した。

1926年、米シアトル生まれ。51年に宣教師として台湾に移り、東部・花蓮で奉仕活動に従事した。60年代、ラジオ局の誘いで英語教育番組に出演し始めると大きな反響を呼び、後に「大家説英語」「空中英語教室」「彭蒙恵英語」の3冊の英語学習雑誌の発行を開始した。

長年の英語教育と台湾の国際化推進への貢献により、2002年には「紫色大綬景星勲章」を受章。昨年6月には中華民国国籍を取得し、蔡英文(さいえいぶん)総統(当時)から中華民国旅券(パスポート)を手渡された。

▽ 頼総統や蔡前総統が哀悼の意

頼清徳(らいせいとく)総統は7日、総統府の郭雅慧報道官を通じ、哀悼の意を表した。彭さんが立ち上げた「空中英語教室」は台湾人にとって世代を超えた共通の記憶になっているとし、彭さんの数十年来の貢献に感謝した。

蔡前総統は同日、フェイスブックに追悼のメッセージを投稿した。今年4月に彭さんと面会したことを紹介した上で、会うたびに彭さんから「いつもあなたのために祈っている」と声をかけられていたと明かし、「私が困難や挑戦に遭遇した時はいつも、温もりと励ましをもらいました」と彭さんへの感謝の言葉をつづった。

(許秩維、陳至中/編集:名切千絵)

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