(パリ中央社)パリ五輪のボクシング女子57キロ級に出場し、性別騒動の渦中にある林郁婷について、中華オリンピック委員会は4日、声明を発表し林に対するインターネット上の誹謗中傷や人身攻撃を強く非難した。同時に、このような行為をただちにやめるよう呼びかけた。
林ら女子ボクサーの性別疑惑浮上を受け、国際オリンピック委員会(IOC)とパリ2024ボクシング部門(PBU)が共同で発表した「全ての人には差別なくスポーツをする権利がある」との声明についても言及。「今大会でボクシングに出場する全ての選手は出場資格とエントリー規則に従い、PBUが定める医学的規則にも適合している」とした。
中華オリンピック委員会のトップを務める林鴻道主席も同日、メディアの取材に応じ「100%女性アスリート」と林の性別について疑う余地がないことを強調した。
林はこの日に行われた準々決勝でブルガリア選手に5―0で判定勝ちし、準決勝進出を決めた。連日の性別騒動により、プレッシャーを抱えていた林は試合後、泣き崩れながら台湾から寄せられた支持の声に感謝を表明した。
台湾では頼清徳(らいせいとく)総統をはじめ、各界から林にエールを送る声が相次いだ。
(編集:荘麗玲)