(台北中央社)台湾からの訪日教育旅行を誘致する四国の団体、四国ブロック広域観光振興事業推進協議会の事務局は3日までに、4月の台湾東部沖地震で被災した東部・花蓮市の花蓮女子高級中学(高校)に支援金83万円を贈呈した。教育旅行で四国を訪れた台湾の生徒と交流した経験を持つ四国内の中高や団体らから寄付を募った。支援金は校舎の復旧に使われるという。
募金活動は同協議会の一員である徳島県観光協会の松浦哲也さんが発起した。松浦さんによれば、四国と台湾の教育旅行にかねてから従事してきた縁から、震災に対して何らかの支援を考えていたところ、台湾の生徒と交流してきた四国の学校や文化体験施設、民泊を営む家庭などからも支援をしたいとの声が上がり、募金活動の実施を決めた。
募金活動は民泊団体や台湾の生徒とかつて交流した学校などを対象として4月11日から5月27日まで行われた。花蓮女子高は校舎の壁が崩落する被害を受けたと報道を通じて知り、同校を贈呈先に決めたという。
支援金の贈呈式は先月24日、同校で行われた。発起人の松浦さんや同協議会事務局の細松香里書記、同協議会と包括連携協定を締結している中華民国観光産業国際行銷協会の林文竜理事の3人が出席し、詹満福校長に目録と支援金を手渡した。
松浦さんによれば、同校からは、支援金は校舎の復旧に使うと伝えられたという。
同校は地震の影響で、校舎の一部の柱が歪み、鉄筋がむき出しになるなど深刻な被害を受けた。
(編集:名切千絵)