(台北中央社)4日に卒業式が行われた台北市立建国高校の校門付近に設置されている蒋介石の銅像がロック風に「おめかし」をされた様子の写真がフェイスブックに投稿され、話題を呼んでいる。投稿のコメント欄には、生徒のアイデアを評価する声や「建国高の卒業シーズンの伝統だ」との指摘などが寄せられた。
銅像にはTシャツとジーンズが身に着けられ、帽子やネックレス、サングラスなども施された。右手にはギターが持たされたほか、胸の部分には本物のバナナがガムテープで貼り付けられた。
卒業生の謝侑霖さんと張品さんが共同で手掛けた。報道陣の取材に応じた謝さんは、ロックスタイルと大げさな服装によって、型にはまらない新しい思考を現し、同校生徒の何にもとらわれない自由な気質を浮き彫りにするものだと説明。胸に貼り付けたバナナは、イタリアの芸術家、マウリツィオ・カテランさんの作品「コメディアン」をリスペクトしたものだと明かした。バナナは同級生が食べてしまったという。
同高は日本統治時代の1898(明治31)年開校の「台湾総督府国語学校第四付属学校」(後の台北州立台北第一中学校)に端を発する。