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学校給食でチリパウダー使用1カ月停止、中国からの輸入品に発がん性物質/台湾

2024/03/08 19:39
イメージ(Unsplashから)
イメージ(Unsplashから)

(台北中央社)台湾で市販されていた調味料の原料として中国から輸入したチリパウダーに、発がん性が指摘される物質が含まれていたことが分かった。同じパウダーを使った別の商品からも同物質が相次いで検出されていることを受け、衛生福利部(保健省)食品薬物管理署(食薬署)は8日、教育部(教育省)に対し、台湾全国の学校給食でのチリパウダーの使用を1カ月間停止するよう求める通達を出すと発表した。

チリパウダーは北部・新北市の企業が中国の業者から輸入した。検出されてはならないとする着色料「スーダン色素」のスーダンⅢが含まれていた。影響はスナック菓子やポークジャーキーの食品製造業など台湾全土に及んでいる。

食薬署では昨年12月11日から今年6月10日まで、中国産チリパウダーをロットごとに水際検査し、合格したものだけを輸入している。不合格となった21の製造業者などについては、2月20日から3カ月間検査の受け入れを停止している。

だが、同署と地方政府衛生局が、これら21の業者が昨年12月11日までに輸入したチリパウダーについて調査したところ、59ロットのうち14ロットからスーダン色素が検出されたことが8日に判明した。

同署の林金富副署長は電話取材に対し、中国産チリパウダーは2021年以降、合わせて29の業者が輸入しており、各県市の衛生局や関係各所と協力して、1カ月以内に調査を完了させたいと述べた。

またこの他の輸入したチリパウダーについては、原産国を問わず全てのロットに対して検査を実施するとしている。同署は7日までに、計約12万7000キロのチリパウダーと関連商品を差し止めたという。

スーダン色素は主に工業用染料として用いられる。台湾は食品添加物としての使用を認めていない。

(沈佩瑤/編集:中村充孝)

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