台湾のパブリックアートに盗作疑惑 作者の会社「コメントしない」

2022/10/04 14:16:16
法務部行政執行署高雄分署庁舎前に設置されているパブリックアート(上/同分署提供)と木野智史さんの陶芸作品「颪(おろし)(眼)」(下/木野さん提供)
法務部行政執行署高雄分署庁舎前に設置されているパブリックアート(上/同分署提供)と木野智史さんの陶芸作品「颪(おろし)(眼)」(下/木野さん提供)

(高雄中央社)南部・高雄市の公共空間に設置されている芸術作品に日本人陶芸家の作品を盗作した疑いが浮上しているのを巡り、作品を手掛けたデザイン会社は3日、中央社の取材に対し、「すでに審査の手続きに入っているため、専門家の審査結果を尊重し、現時点ではコメントはしない」と述べた。

盗作疑惑が持ち上がっているのは、法務部(法務省)行政執行署高雄分署の屋外に設置されている「公平正義・円融和諧」(公平と正義・円融と調和)と題したステンレス製の作品。日本人陶芸家、木野智史さんの陶芸作品「颪(おろし)(眼)」と形が酷似していることが先日、一般市民からの指摘で分かった。

これを受けて高雄分署は1日、今後外部の専門家に依頼して審査会を開き、盗作の疑いがあるかを確認すると説明。早ければ2週間以内に結論が出る予定だとしている。作品の撤去や謝罪を行うかについては、盗作の疑いが確かにあると専門家に認定されれば直ちに作品をパネルで覆い、非公開にするとの方針を明らかにした上で、その後の法的手続きに対応するため「負うべき責任は負う」との姿勢を示した。

高雄分署や文化部(文化省)の資料によると、作品は2017年に公募で選ばれ、2019年に制作された。作者は台湾人芸術家の蔡文祥さんとデザイン会社「葛菲雅奇視像空間設計」。経済部(経済省)商業司の商工登記公示資料によれば、蔡さんは葛菲雅奇視像空間設計の代表者を務める。高雄分署は業者に対し、書面での早急な説明を求めている。

中央社の電話取材に応じた木野さんの家族によれば、木野さんの「颪」は2015年に制作され、2016年に台湾国際陶芸ビエンナーレで審査員推薦賞を受賞している。

(曽以寧、洪学広/編集:名切千絵)

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