(台北、高雄中央社)中央感染症指揮センターは21日、台湾で新型コロナウイルスの国内感染者を新たに23人確認したと発表した。今年に入ってから最多となる。このうち10人は南部・高雄市で感染が確認された。
高雄市では20日、同市在住の一家3人の感染が確認された。同市で国内感染者が確認されるのは約5カ月ぶり。3人は50代の男性と30代の妻、4歳の子供で、感染源は分かっていない。男性は高雄港でフェリーの整備員として働いており、市が関係者などに対象を広げて検査を行ったところ、フェリー関連で新たに7人の感染が分かった。ゲノム解析の結果、オミクロン株に感染したとみられている。
21日に発表された高雄市の感染者10人のうち、残る3人はフェリーに乗船はしていないが、男性が19日に受診した耳鼻咽喉科を同じ日に訪れていた。
海外に行動歴がある輸入症例は45人確認された。渡航先別では米国からの入国者が17人と最多だった。
台湾内の感染者は計1万8109人になった。死者は851人。この日、新たな死者の発表はなかった。