(台北中央社)蕭美琴(しょうびきん)副総統は22日、金子恭之衆院議員(自民党)らと台北市の総統府で面会した。台湾と日本が防災分野での交流・協力の深化や、社会の強靱(きょうじん)性強化を継続することで、自然災害や人的災害への対応能力を強化していきたいと述べた。
金子氏は熊本県人吉市の松岡隼人市長や同市議会の宮原将志議長に同行する形で訪台した。
蕭氏は半導体受託製造世界最大手、台湾積体電路製造(TSMC)や関連メーカーが熊本県に投資し、台日双方の産業の関係が深まっていると言及。熊本県や同県内の複数市町村が台湾の自治体と友好交流協定などを結んでいることに触れ、観光や文化、教育などでのつながりの深さが両者の強い友情の土台となっていると語った。
今月上旬に台湾南部を中心に被害をもたらした台風4号に際し、石破茂首相が見舞いの言葉を寄せたことや、日本の人々からの寄付について感謝を伝えた。
また、環太平洋経済連携協定(TPP)や各国際機関への台湾加入に向けた、日本政府による支持継続に期待を示した。