(台北中央社)日本の対台湾窓口機関、日本台湾交流協会が26日、台北市内のホテルで天皇誕生日祝賀レセプションを開催し、蕭美琴(しょうびきん)副総統や韓国瑜(かんこくゆ)立法院長(国会議長)らが出席した。蕭氏は台日関係について、大きな災害の時に互いに助け合っているとして「まさかの時の友こそ真の友」と表現した。
政府からはこの他、総統諮問機関、国家安全会議の呉釗燮(ごしょうしょう)秘書長や顧立雄(こりつゆう)国防部長(国防相)が出席した。
蕭氏はあいさつで「日本政府と日本国民に最も誠実な祝福を心から伝える」とした。続けて、台湾と日本は歴史や文化、経済など各分野で非常に深いゆかりがあり、かつ自由や民主主義、人権、法の支配といった基本的な価値を共有していると述べた。
また台湾と日本はいずれも、九州沖から沖縄、台湾を経由してフィリピンを結ぶ中国の軍事戦略上の海上防衛ライン「第1列島線」に属しているとした上で、地域の平和と台日関係は切り離せない関係だと言及。今月7日の日米首脳会談で台湾海峡の平和と安定の維持の重要性を強調したことなどに対し、特に感謝していると語った。
韓氏は、立法委員(国会議員)113人のうち、超党派議員連盟「台日交流聯誼会」に参加している議員は85人に達しており、これは台日間の緊密な付き合いを反映しているとした。
同協会台北事務所の片山和之代表(大使に相当)は中国語であいさつし、台湾は日本にとって極めて重要なパートナーだと述べた。また台湾海峡問題や経済での日台関係の緊密さについて言及。野球の台湾代表が25日にワールド・ベースボール・クラシック(WBC)の予選を突破したことにも触れ、来年に行われる本戦では、日本と台湾が決勝の舞台で戦うことに期待していると話した。