(台東中央社)国防部(国防省)空軍司令部は15日、空軍飛行訓練指揮部の高等練習機が、飛行訓練中にエンジンが停止し、志航基地(東部・台東県)北側の海上に墜落したと発表した。操縦していた少校(少佐)は、射出座席を使用して脱出し、その後救助された。けがはなかった。同司令部は開発・製造元と協力して専門チームを立ち上げて原因を調査している。
墜落したのは、漢翔航空工業(中部・台中市)が開発・製造した「勇鷹」。量産1号機は2021年11月に空軍に引き渡された。空軍は26年までに計66機を受領する計画で、空軍に配備された同型機の事故は初めて。
機体は台東県都蘭沖に墜落した。パイロットは脱出後、落下傘で降下し、その後ヘリコプターで病院に搬送された。
同司令部によると、墜落機の総飛行時間は183時間。この日はパイロットが単独で乗り込み、基本航路からの爆弾投下訓練を行っていたという。