(台北中央社)台湾を訪問していた日本の超党派の国会議員でつくる「日本の安全保障を考える議員の会」のメンバーが14日、台北市の外交部(外務省)で記者会見を開いた。自民党の石破茂元幹事長は、「極めて有意義なことであった」と振り返り、台湾側と意見交換の頻度を高めたいとする認識で一致したと明らかにした。
石破氏と教育無償化を実現する会の前原誠司代表を共同団長とする6人の訪問団は12日から訪台。頼清徳(らいせいとく)総統や蕭美琴(しょうびきん)副総統らと面会した。
前原氏は頼総統との面会時、頼総統が現状維持の立場に言及したと説明。抑止力や軍事力、経済力を高める中で平和と安定を維持し、法の支配、自由、民主主義、基本的人権の尊重といった基本的な価値観を共有する国々との連携を強化していくことが地域の平和と安定につながるとすることの言質が得られたとした。
また石破氏は、台湾に武力攻撃をする国があった場合に日本はどうするかとの質問に対し「どうしたらそれが起こらないかということを全力で考えたい」と語った。
(齊藤啓介)