(花蓮中央社)日本の地方議員でつくる「全国日台友好議員協議会」の会長を務める藤田和秀名古屋市議率いる訪問団が21日、東部・花蓮県政府を訪問した。藤田氏は、今年に入って日本と台湾で相次いで起きた地震で双方が互いに支援しあったことに触れ、双方の深い友情と支援が示されたと話した。
一行は19~21日に県内で開かれた「太平洋オーストロネシア合同収穫フェスティバル」(太平洋南島連合豊年節)に合わせ、県からの招きで花蓮を訪れた。
藤田氏は、元日の能登半島地震発生後、花蓮や台湾各地の人々から関心が寄せられたことに言及。4月の台湾東部沖地震の発生後には、花蓮支援のための募金活動が名古屋駅前で行われ、2週間で約300万円が集まったことを紹介した。また今回、欧州訪問を短縮して25時間という短い時間での弾丸訪問になったことを明かし、それでも花蓮の美しさを感じることができたとして台湾の人々に感謝した。
県政府の饒忠秘書長は地震発生後に日本から寄せられた支持や関心に感謝を示した。また、花蓮には政府の認定を受けた台湾原住民(先住民)族16族のうち、7族が根を張っていると紹介し、毎年夏に開催される合同収穫フェスティバルでは原住民族の歌や踊りで独特の文化を伝えていると語った。
藤田氏は21日夜、自身のフェイスブックに「初めて赴いた台湾東部・花蓮は原住民族の文化が息づくエネルギッシュな街でした」と投稿した。