(台北中央社)13日に投開票が行われた第16代総統・副総統選で、3期目を迎えることが決まった与党・民進党の幹部は同日、同党公認の総統候補、頼清徳(らいせいとく)副総統と副総統候補、蕭美琴(しょうびきん)前駐米代表(大使に相当)のペアの勝利は、8年間にわたる蔡英文(さいえいぶん)政権への評価の表れだと分析した。
同幹部は今回の結果には「三つの意義」があると指摘。一つ目は1996年に総統選が民選になって以来、2期8年ごとに政権交代が発生していた流れに終止符が打たれたことだとした。二つ目に頼氏個人としての実績を挙げ、現職副総統が総統選に勝利した史上初の例になったと言及。さらに、頼氏が過去に出馬した立法委員(国会議員)選や台南市長選などと通算し、不敗記録を更新した点にも触れた。三つ目は三つどもえの戦いの中、4割を超える得票率で決めた勝利だとし、これは人々が投票を通じて民進党と蔡総統の8年間の政権運営への評価を示したことを意味するとした。
また同党の呉思瑤立法委員は報道陣に対し、頼氏と蕭氏のペアが3組の中で最も信頼できるペアであり、政見が最も優れていたのが総統選の勝因だと自身の見解を述べた。その上で、頼氏と蕭氏は長期にわたって見定められ、国を導き統治する専門的な能力が他の2組よりも高いのが明らかだったとの考えを示した。
総統・副総統選には頼氏と蕭氏のペアの他に、最大野党・国民党公認の侯友宜(こうゆうぎ)新北市長と副総統候補、趙少康(ちょうしょうこう)氏のペア、第2野党・民衆党公認の柯文哲(かぶんてつ)前台北市長と副総統候補、呉欣盈(ごきんえい)立法委員(国会議員)のペアが立候補した。