(台北中央社)政府首脳を殺害する「斬首作戦」への備えを強化するため、憲兵202指揮部は来年1月、中枢インフラ施設の防衛を担う大隊を台北市南部に増設する。軍関係者が27日、中央社の取材に明らかにした。台北市内に配備される既存の5つの大隊と合わせ、包括的な首都防衛圏が形成されることになる。
国防部(国防省)憲兵指揮部は来年以降、憲兵の定員を現在の5000人から約1万人に順次拡大する予定。来年1月から兵役義務期間が1年に延長されるのに合わせ、増員後の人員は中枢インフラ施設の防衛の任務に当たることになる。
現在、憲兵202指揮部は総統府の安全を守る「211営」、総統・副総統の公邸とその周辺の治安維持を担う「332営」、市北東部の大直に位置する「229営」(国防部大直憲兵営)、同じく大直に駐屯する装甲部隊「239営」、市北部の士林に駐屯する「228砲兵営」の5つの大隊を擁している。