東部・花蓮県でせき止め湖から水があふれて発生した洪水被害で、26日には多くのボランティアが被災地入りした。
被災地周辺では主要道路が緊急車両などが優先となっているため、多くのボランティアは台湾鉄路(台鉄)を利用した。一部の列車は立ち席乗車を認めていないが、立ち席乗車券を特別に販売して移動需要に応えた。
吉安駅や花蓮駅では午前7時ごろから長靴やシャベル、バケツなどを持った乗客が詰めかけた。混雑で車内に入り切れず、午後以降の列車を持つ人の姿も見られた。
吉安郷から被災地に向かうというボランティアは、インターネットで被災地で人手が必要だとする投稿を見て仕事の休みを利用して道具を持ってきたとし、必要な場所で手助けしたいと語った。
鉄道の切符が買えず、友人と自家用車で遠回りして被災地に入ったという男性は、現場の状況はニュース映像で見るよりもひどいと話した。
台鉄は26日、ボランティアの移動を支援するため、27日から29日に列車を10本増発すると発表した。