(台北中央社)フィギュアスケートのミラノ・コルティナ冬季五輪最終予選最終日は21日、北京で行われ、男子シングルの李
宇翔(18)は合計216.98点で5位になり、5枠の五輪出場枠に滑り込んだ。台湾の選手が五輪のフィギュアスケート種目に出場するのは、1998年長野五輪以来、28年ぶりとなる。
同種目には26人が出場した。李は20日のショートプログラム(SP)では70.31点を獲得。この時点での順位は8位だったが、5位の選手との点差は3.25点にとどめた。21日のフリーではほぼ完璧な演技で146.67点をたたき出した。暫定3位だったフランス選手がミスをしたこともあり、5位に浮上した。
五輪出場が決まった後に中央社の取材に応じた李は「自分がオリンピアンの称号を得られるとは思いも寄らなかった。言葉では表せないほどの感動で、まだ夢を見ているのではないかと感じている」と率直な思いを語った。
大学に入学したばかりで忙しく、日々の練習は1時間に満たないこともあると明かした。さらに中国入りしてからもコンディションはよくなかったといい、「五輪に行けなくても仕方ないと思っていたので、試合中は緊張しなかった」と振り返った。
「台湾のような小さな国からフィギュアの五輪選手が出るはずがない」とさえ思っていたと笑う李。出場枠獲得の鍵は安定感にあったとした上で、五輪までに問題点を修正するなどして、他の選手と肩を並べられるようにしたいと話した。