中部・台中市の弘光科技大学で28日、同市名産の果物「リュウガン」(竜眼)を使って新たに開発した加工品の発表会が開催された。ドライフルーツが練り込まれたパンや花を使った茶、リュウガン酒など4品がお披露目された。
台中市政府農業局によれば、同市霧峰区のリュウガンの栽培面積は約2千ヘクタールで、年間収穫量は約1万2千トンに上る。霧峰区農会(農協)が同大学食品テクノロジー学科の林麗雲特別教授に加工品開発を依頼した。
林さんは、開発したソーダ飲料はリュウガンの花を使った世界で初めての飲料だと説明。リュウガンの花は、以前は農民が天日干しにしたり高温で乾燥させたりしていたが、研究チームと共に真空低温加工の最適な温度を割り出して加工し、香りを最大限に残したと話した。