台北市の剥皮寮歴史街区で、台湾の伝統的な宗教行事で使われる法器「王船」と現代アートを融合させた展示会が開かれている。芸術家の陳呈毓さんが制作した王船に、複数のアーティストが寄せた作品が展示されている。
台湾で信仰される神「王爺」を乗せるための船である王船。各地で王船を使い、王爺を迎え入れたり送り出したりする儀式が行われている。今回の展示は現代アートの創作を通じて民俗芸術についての討論を促進することを狙っている。王船や展示された作品は、最終的には伝統儀式に倣って海岸で燃やされるという。材料には燃やしても環境を汚染しない素材が使われた。
展示は剥皮寮歴史街区演芸ホールで9月1日まで。午前12時~午後6時までで、月曜休み。