(台北中央社)半導体関連の見本市「セミコン台湾」が4日、台北市の台北南港展覧館で開幕した。メーカーなど約1100社がブースを出展するほか、国内外の大手企業幹部らを招いたフォーラムも行われる。主催する業界団体の国際半導体製造装置材料協会(SEMI)は6日までの3日間で56カ国から約8万5千人が来場すると見込んでいる。
SEMI台湾の曹世綸代表は2日に行われた記者会見で、今回は開催規模が過去最大となり、AI(人工知能)や世界的なテクノロジーの進歩を後押しするとともに、台湾が半導体分野で世界をリードしていることを改めて示すことになると述べた。初日に行われる「CEOサミット」では台湾積体電路製造(TSMC)や韓国のサムスン、米国のグーグルなどの幹部らが出席し、対談を繰り広げると紹介した。
4日の開幕式には、卓栄泰(たくえいたい)行政院長(首相)が出席した。卓氏は見本市のテーマが「限界を破壊─AI時代にパワーを与える」であることに触れ、台湾はAIの潮流の中ですでに優れた基礎を築いていると言及。政府として来年度の予算編成で、関連する予算を十分に確保するとした上で「台湾の要素があるAIの時代をつくりたい」と語った。