天の川銀河のブラックホール撮影に成功 台湾の研究機関が参加

2022/05/13 18:29
中央研究院提供
中央研究院提供

(台北中央社)国際共同研究プロジェクト「イベント・ホライズン・テレスコープ」に参加した台湾の学術研究機関、中央研究院は12日夜、台北市内で記者会見を開き、太陽系がある「天の川銀河」の中心にある巨大ブラックホールの撮影に成功したと発表した。同院の廖俊智院長は、今回公表した画像は科学者が予測していたブラックホールの存在を直接的に証明するものだと話した。

解析に成功したのは、天の川銀河の中心に位置するブラックホール「いて座Aスター」」。ブラックホールの画像公開は2019年の楕円銀河「M87」のブラックホールに続き2例目となる。M87のブラックホールと同様、ドーナツ状またはリング状の形状となっており、同院は「リング状がブラックホールの特徴」であることが見て取れるとしている。

同院天文・天文物理研究所の郭駿毅博士は、2020年度のノーベル物理学賞を受賞した研究者が天の川銀河の中心に巨大質量のコンパクト天体を発見していたことに触れ、今回の画像は初の視覚的証拠であり、発見された巨大質量のコンパクト天体がブラックホールであることを示すものだと述べた。

いて座Aスターは地球から約2万7000光年の距離にあり、「ブラックホールの影」の直径は約6000万キロ。水星から太陽までの距離とほぼ同じくらいだという。質量は太陽の400万倍ほどだとみられている。

2019年に発表されたM87のブラックホールは地球から約5500万光年離れ、質量は太陽の65億倍。

観測には世界8カ所の電波望遠鏡が使用され、このうち台湾はアルマ望遠鏡(南米チリ)、ジェームズ・クラーク・マクスウェル望遠鏡(米ハワイ)、サブミリ波干渉計(同)の運用に協力している。

(余曉涵、吳欣紜/編集:名切千絵)

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