(台北中央社)台湾の2020年の小売業界の業態別売上高で、コンビニエンスストアが3610億台湾元(約1兆5000億円)となり、百貨店の売上高を初めて上回った。経済部(経済省)統計処が29日発表した経済情勢の概況報告書で明らかにした。
百貨店は11年連続でプラス成長していたが、2020年は前年比0.3%減の3541億元(約1兆4700億円)だった。一方、コンビニの売上高は同8.9%増加した。
統計処の担当者は新型コロナウイルス下でコンビニが躍進した理由について、店舗数が多い上にティッシュペーパーなどの生活用品も販売しており、高い利便性を有しているためだと指摘した。
今年は5月に台湾内での感染が急拡大した影響で、産業構造の変化がより明確になった。統計処によると、今年1月から11月までのコンビニの売上高は前年同期並みの3311億元(約1兆3800億円)だったが、百貨店は同4.8%減の3055億元(約1兆2700億円)にまで落ち込んだ。