(台北中央社)香川県教育委員会の淀谷圭三郎教育長らが8日から11日まで台湾を訪問し、南部・台南市や北部・桃園市、台北市などの学校を視察した。教育部(教育省)が11日発表した。地域創生や分野横断、国際交流などの台湾教育の多様な取り組みを紹介し、台日間の交流を深めたとしている。
教育部によると、台南市の西門実験小学校では児童がガイドになって安平古堡(ゼーランディア城)や天后宮、安平樹屋(安平ツリーハウス)などの観光名所を案内した。同校の教師も二言語で分野横断型の授業を行い、地域の魅力と国際的な視野を組み合わせた教育の実践を紹介した。
教育部の国際・両岸教育司の李毓娟司長は、香川県と台南市はともに教育と地域創生を融合させる取り組みを進めているとし、学び合い、協力する価値があると強調した。
また香川県と桃園市は音楽を通じた交流を長年続けていると説明。将来的には芸術創作での協力が期待できるとし、台日の青少年のつながりをさらに深めたいと語った。
教育部の統計によれば、台湾に留学中の日本人は8779人で、日本に留学中の台湾人は7000人を超えている。最近10年間に教育旅行で訪台した日本の小中高生は延べ37万人を超え、台湾からは延べ10万人以上の児童や生徒らが訪日しているという。