(プラハ中央社)国立故宮博物院の目玉の一つとして人気を集める重要文物「翠玉白菜」など故宮の収蔵品100点余りを展示する特別展が12日、チェコ・プラハの国立博物館で始まった。「翠玉白菜」が海外で展示されるのは2014年に東京国立博物館で開かれた特別展以来11年ぶりで、欧州での公開は初。
特別展は故宮の創立100周年記念行事の一環として行われるもので、「百の宝、百の物語」と題し、故宮の名品131点を展示する。
開幕式が現地で11日に行われ、故宮の蕭宗煌(しょうそうこう)院長や李遠(りえん)文化部長(文化相)、林佳竜(りんかりゅう)外交部長(外相)らの他、チェコ側からアダモバー下院議長やビストルチル上院議長、国立博物館のルケシュ館長らが出席した。
ルケシュ館長はあいさつで、欧州人は「翠玉白菜」の人気を仏ルーブル美術館の「モナリザ」に匹敵するものだと見なし、「本当の友人にしか貸し出さない」と考えていると紹介。 これに対して蕭院長は、翠玉白菜の貸し出しは台湾とチェコの長年の友情の証しである上に、双方は近年、密接に交流しており、「これ(貸し出し)は正しい選択だ」と述べた。
作品鑑賞後に中央社の取材に応じたアダモバー氏は、2023年に訪台した際に故宮所蔵の国宝「肉形石」を鑑賞したことに触れ、「ようやく翠玉白菜を見ることができて、思いがかなった。本当に非常に美しい」と称賛した。
特別展は12月末まで。