(東京中央社)台湾の写真家、沈昭良さんの大型個展「還流・帰還」が17日、「写真の町」を宣言する北海道東川町で開幕した。沈さんが過去30年で撮影してきた100点近い作品を展示する他、トークショーや移動式の「舞台車」を用いたステージイベントなども行われる。
個展では沈さんが東京に留学中に取りかかった最初のプロジェクト「築地魚市場」(1993~2022年)や台湾ならではの移動式ステージである舞台車を台湾各地で撮影した「STAGE」(2005~23年)、最新作「漂流」(2015~)の3つのシリーズ作品を展示。武蔵野美術大学の菅沼比呂志教授と華梵大学の沈裕融助理教授(助教)が共同でキュレーターを務めた。
「STAGE」にちなみ、20日に開かれる前夜祭には舞台演出家のやなぎみわさんらを招き、舞台車の「ご開帳」を実施する。
21日にはトークショーの他、「台湾舞台車ナイトイベント」と題した催しを開催する。ポールダンスとサーカスのパフォーマンスの他、アーティストの「OKI REKPO」と台湾原住民(先住民)プユマ族の歌手、チェン・チェンニェン(陳建年)さんによる音楽交流も行われる。
東川町文化ギャラリーで来月15日まで。