(台北中央社)NHK交響楽団(N響)の台湾公演が、23日に中部・台中、24日に南部・高雄、25日に台北で開催される。22日には台北市内で記者会見が行われ、ソリストとして共演する台湾人バイオリニストのポール・ホアン(黄俊文)さんは、初めてN響と同じ舞台で共演できることをうれしく思うと語った。
文化コンテンツによる外交のソフトパワー構築などを狙う文化部(文化省)の「文化黒潮計画」が公演を支援する。N響の台湾公演は8年ぶり3回目。台北以外の都市で開催されるのは今回が初めて。
ホアンさんは、小さい頃からN響の音楽を聴いていたとし、厚みと温かみのある音色はアジアの楽団の中でも珍しいとN響の特徴をアピールした。
指揮を務める首席指揮者のファビオ・ルイージさんは今回の公演について、台日文化の交流だとし、音楽文化の交流には国境はないと信じていると語った。
N響の中野谷公一理事長は、台湾の人々にわれわれの美しい音楽を楽しんでほしいと述べ、音楽を通じて台湾のファンに幸せを届けたいと意気込みを語った。