(桃園空港中央社)台北市内で20日に開かれる「総統府音楽会」に出演する沖縄県立西原高校マーチングバンド部が17日、台湾に到着した。部員らは降り立った桃園国際空港で報道陣らに笑顔で手を振り、元気いっぱいの姿を示した。
音楽会は総統府と非政府組織(NGO)中華文化総会(文総)が主催。台北市の国家両庁院広場で開催される。文化総会の黄竫蕙副秘書長によれば、青春のエネルギッシュさで台湾の五輪出場選手にエールを送り、台日の友情を示そうと同部を招いた。訪台したのは部員や教員ら計71人。
同校の新垣成美教頭は、これほど大きな歓迎を受けるとは思わなかったとし、感激の思いを口にした。また、総統府を訪問できることを部員や教員共にとても喜び、楽しみにしていると語った。パフォーマンスについては、今回は沖縄の曲を披露するとし、台湾の人々により分かりやすくするため、ちょっとした動きを取り入れたと明かした。
部員を代表して取材に応じた仲里さんは、緊張しているものの、温かく迎えられてとても感動したと話した。過去に台湾での演奏経験がある京都橘高校吹奏楽部と比べると、西原高校マーチングバンド部はパフォーマンスの形式が異なるとし、沖縄らしさを入れていることが最大の違いだと紹介した。今回の滞在では総統府訪問を最も期待している他、ショーロンポー(小籠包)やタピオカミルクティーも味わいたいと語った。
同部は昨年12月の「マーチングバンド全国大会」で金賞に輝いた他、2022年にオランダで開かれた「世界音楽コンクール」ではショー部門で優勝した経験を持つ。19日午前には超高層ビル「台北101」(台北市)で、20日午前には「円山大飯店」(グランドホテル台北、同)でもパフォーマンスを披露する。