(澎湖中央社)7月31日午前9時過ぎ、台湾海峡の離島、澎湖県七美島周辺の海域で操業中だった台湾の漁船「勝栄財36」が、中国の漁船と衝突する事故が起きた。通報を受けた海洋委員会海巡署(海上保安庁に相当)の船艇3隻が出動し、けがをした勝栄財36のフィリピン人乗組員1人を澎湖県馬公市内の病院に搬送するなどした。
同署によると、通報を受けて出動した巡視船は、午前11時ごろに事故を起こした漁船を発見した。アナウンスやサイレンで停止と検査の受け入れを求めたが、中国漁船が加速した上で蛇行し逃走を図ろうとしたため、巡視船が放水した。その後中国漁船は中国海警局側の立ち入り検査を受けた。同署は無線を通じて中国海警局側とも連絡を取ったという。
勝栄財36は船首の右側などが損傷したが、航行に影響はなかった。修理のため、同署の巡視艇による保護を受けた上で、南部・高雄市の興達港に向かったとしている。
(編集:齊藤啓介)