◇主演男優賞はラン・ジェンロン(藍正龍)が初受賞
連続ドラマ部門の主演男優賞には「僕らのメヌエット」(妹妹)に出演したラン・ジェンロンが選ばれた。
日本統治時代から現代までを生きる客家人女性の姿を描いた「新丁花開」に出演したチュウ・チーイン(朱シ瑩)が主演女優賞を受賞。審査員によると日本語、客家語、中国語の3つの言語に挑戦し、安定感のある演技を披露したことが評価された。(シ=草かんむりに止)
チーインは「第50回という歴史的な時に受賞できてうれしい」と話し、「初心を忘れないようにしたい」と今後も努力を続けることを誓った。
連続ドラマ部門の助演男優賞には「C.S.I.C鑑識英雄」に出演したスーダー(蘇達)が選ばれた。プレスルームにやってくると、かわいらしい笑顔を振りまき「長いこと待ちました」と念願の受賞に大喜び。スーはヒット映画「セデック・バレ」で花岡二郎役を演じており、その役のイメージから抜け出せなかったものの、新しい役に挑戦できたのに喜びを示した。また、「僕の名前はスーダー、ソーダグリーン(蘇打緑※バンド名)じゃないよ」とのジョークも飛び出し、ユーモラスな個性を見せつけた。
これがキャッシュにとって初の賞。「公視人生劇場-回家路上」と「公視学生劇場-出遊」の2作品でダブルノミネートを果たし、「回家路上」での受賞となった。「他の候補者はみんな優秀だから、誰が取っても嬉しいと思っていた」と謙虚に話しつつも、名前を呼ばれた時は頭が真っ白になったと笑顔を見せた。同作で思春期の娘を持つ同性愛者の役を演じたキャッシュ。難しさについて質問されると、実は同性愛も異性愛も愛という部分では一緒なため、その部分は大変でなかったが、自分に子供がいないので父親役のほうが難しかったと話した。賞金10万台湾元の半分はスタッフに食事をごちそうし、残りの半分は先日事故で亡くなった有名登山家に寄付するという。