(桃園中央社)北部・桃園市の桃園国際空港で15日、シンガポールから訪台した男性が、台湾が目標としていた今年600万人目の外国人旅行者と認定された。男性はうれしいと喜び、台湾ならではの魅力を楽しみ、地元のグルメを味わうつもりだと語った。
男性は4回目の訪台。家族と8日間滞在し、東部・花蓮県のタロコ(太魯閣)峡谷や南部・嘉義県の阿里山などを巡る予定。交通部(交通省)観光署(観光庁)から総額10万台湾元(約45万円)以上の記念品セット、鄭文燦(ていぶんさん)行政院副院長(副首相)から無料航空券4枚などが贈られた。
男性の来訪を歓迎した王国材(おうこくざい)交通部長(交通相)は、訪台外国人旅行者のうち、最多の延べ約114万人が香港・マカオからで、日本からは延べ約85万人、韓国からは延べ約69万人だったと言及。来年は年間1200万人の目標達成に向け引き続き努力すると語った。
鄭氏は報道陣の取材を受け、中国からの観光客受け入れ再開の具体的な時期について、台湾で対中政策を担当する大陸委員会と交通部が検討を行っていると説明。来年3月に台湾から中国への団体旅行ができるよう、来年旧正月(2月10日)までに準備を終えるようにしたいとし、その際に両岸(台湾と中国)の団体旅行客が相互に往来できることを望むと述べた。