(高雄中央社)教育部(教育省)の新造練習船「御風」が10日、初航海を終えて南部・高雄市の高雄港に戻った。寄港先の東京で3日に行われた歓迎レセプションには、日本の国会議員や海事関係者、大学関係者、駐日代表処(大使館に相当)職員らが出席し、台日の海事人材育成や交流の新章の幕開けを祝った。船の運営を担う高雄科技大学によれば、同船は今後、愛媛県や鹿児島県への寄港も計画しているという。
御風は教育部の3隻目の練習船。全長114メートル、幅21メートル、速力13ノット以上、国際総トン数9680トン。250人が乗船できる。今後、30年近く使われてきた「育英二号」に取って代わる。完成には5年を要し、約16億5000万台湾元(約75億円)が投じられた。先月26日に高雄港から東京に向けて出航していた。
同大によれば、今後は国内の各海事系学校の機関学科や船舶技術学科の生徒や学生が同船で実習を行う。8月までに10回の航海を予定しており、計1700人以上が実習に参加する見込み。13日には2度目の航海に出発する。